日曜日, 7月 26, 2020

Netflixの食関連のドキュメンタリーは、マジ、すごい!!



 私は日々オンデマンド系を楽しんでおり、集中的に感想文を載せてみようと思うようになったのですが、この楽しみの中でも、一番期待しているのが、お料理を紹介する番組です。特に、Netflixのドキュメンタリー・シリーズには感銘しています。
 そのシリーズとは、「CHEF’S TABLE」です。現在6シーズン目が視聴できます。また、フランス編だけ独立して1シーズン4エピソードあります。このシリーズでは、現在世界のレストラン・シーンで革新的に活躍する全世界のシェフの生き様と、そのお料理が、実にスタイリッシュに紹介されていて、内容の濃いドキュメンタリーです。そして、いつしか私は、世界のシェフたちの発想の中に和食からの影響がないか、それを確かめながら視聴するようになっていました。
 彼らがインタビューで喋る言葉の中に、彼らがスタッフや食材提供者たちとの会話の中に、和食の影がないかどうかを、探りながら観賞する習慣が、自然とついてしまいました。会話から聞き取った和食のキーワードの数々、例えば、「旨味」、「出汁」、お魚の「生き締め」、「刺身」、「揚げ物」、「蒸し物」、「焼き物」などなど。食材でも、「神戸ビーフ」、「Japanese cucumber」、「しいたけ」、「ハマチ」、「カンパチ」、「熊本産・オイスター」、「Uni(ウニ)」などなど。和食の発想、特に食材の仕込みの技術論だけじゃなくて、日本食材そのものが世界のレストラン・シーンに進出している姿を、これらのドキュメンタリーから知ることができました。改めて、和食の影響力の大きさに感銘しています。
 とにかく、Netflix の食関連番組はどのオンデマンド系の追従を許さないほど、充実しています。それもほとんどがNetflix Orignalなのですから、驚きです。「CHEF’S TABLE」以外にも、食紀行ドキュメンタリーとしては、「腹ぺこフィルのグルメ旅」がお勧めです。全3シーズン、いや、全3品?? Netflix のインデックスをそのまま使用して記述しましたが、ミスター・ビーンそっくりのフィルの紹介する世界各地の料理に、そしてその紹介のやり方が大好きで、この方の新シリーズを常に待ち望んでいます。また、プロ・シェフ達の対決番組「ファイナル・テーブル」も秀逸です。このようにNetflixでは、食関連の優秀な番組には、枚挙にいとまがないのです。
 最近の番組では、「ストリート・グルメを求めて(2シーズンあり、シーズン1はアジア編、シーズン2は南米編」が最も面白い内容を教えてくれています。すごく感銘したのは、ある紹介者がインタビューの中で言っていた格言です。「その国の伝統的な食文化は、ストリート・グルメから出てくる」と言う言葉で、これは日本のある料亭の女将の発言なのですが、核心をついており、唸ってしまいました。確かに、天ぷらも、うなぎも、うどん・蕎麦も、ストリート・グルメだったことを思い起こして、驚いたものです。
 確かに日本の番組でも、井之頭五郎(松重豊)が一人飯体験者となる「孤独のグルメ」と言うすごい番組がありますが、エンターテイメント性が強くて、実際の料理人が登場しないので、その点がいつも不満です。しかし、以上紹介したNetflixの食関連ドキュメンタリーは、調理人が主役となる構成で、本当に面白いのです。

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