土曜日, 8月 01, 2020

根気が必要な歴史ドラマの一気見!

この一週間、ヴァイキング を題材にしたテレビドラマを立て続けに2作品視聴しました。最初のシリーズは、「ヴァイキング ~海の覇者たち~(シーズン1~5:Amazon Preime)」と「ラスト・キングダム(シーズン1~4:Netflix)」です。「ヴァイキング ~海の覇者たち~」は、日本ではヒストリー・チャネルで公開されていましたが、ケーブルでの連続視聴は、すぐに忘れてしまいます。記憶では2~3回観ていたように思いますが、その時を思い出してみますと(確か2015、2016年頃)、いずれどこかのオンデマンド系で視聴できるようになりそうだから、それまで待ってみようかと、微かにそのように思っていました。現在シーズン6まで制作され、日本でも放送済のようです。

 「ヴァイキング ~海の覇者たち~」は、イングランドへ侵攻した実在のヴァイキング、ラグナル・ロズブロークの冒険と彼の息子たちのサガになっていて、歴史的な出来事を追いかけながら視聴していくと、とても面白い視聴ができて、世界史のお勉強になるドラマです。例えば、連合国家となる基礎を創ったウェセックス王国の成り立ち(一般的には七王国時代)や王国群をまとめ上げてイングランドという統一国家への発想など知ることが出来ます。ドラマの中では、ウェセックス王国国王エグバートとラグナルとの交流やその背景となる歴史などは、全く今まで不案内でしたが、Wikipediaと格闘しつつ視聴していました。また、ヴァイキングのパリ攻略(シテ島攻略戦)などは、映像的にも面白くて、興味が尽きません。

 この時代はカール大帝が築いた神聖ローマ帝国の時代であり、戒律的なキリスト教の教義に縛られている王国運営がしばしばエピソードのネタとなっています。この宗教的な概念の違いがドラマの各所に出てきて、口伝えで伝わってきた北欧の神話や神々の姿に潜む発想と、今や硬直的としか思えないキリスト教儀のせめぎ合いが、現代欧米社会が抱える宗教観の限界を見るような想いに駆られました。ドラマの中では、何度もキリスト教が描くヘブン(天国)とヴァイキング たちが死後に生活するという聖地ヴァルハラが話題になっていますが、日本人の私には、区別がつかず、どちらも同じように思えてしまい、私の心の中では論争になりませんでした。

 一方、「ラスト・キングダム」の主人公ウートレットは領主の息子として、堅固な砦の中で育ちましたが、ヴァイキング撃退に出かけた父親の後を追って、子供ながら戦場へ駆けつけましが、父親は殺され、彼自身はヴァイキング に捕まってしまい、奴隷として育てられます。しかしヴァイキングのリーダーであるラグナルに可愛がられ、息子同然に育てられます。そして、サクソン人でありながらデーン人たちの発想や価値観のもとに行動する青年に育っていき、様々な事件や戦に巻き込まれながら、ウェセックス王アルフレッドに戦闘力・指揮統率力を見込まれて、サクソン側(ウェセックス)として徴用されていきます。この時代設定は、先に記述した「ヴァイキング ~海の覇者たち~」と全く同じ頃(9世紀)です。ウェセックス、マーシアといった、後にイングランドとなる王国が時代背景の核になっており、その意味では中世のヨーロッパやイングランドの歴史を勉強しやすいドラマ比較となりまました。

 両シリーズ合わせて100時間近くの視聴時間になりますが、中弛みなく、真剣視聴できたことは良かったと思います。ストーリーとして飽きさせない構成という観点では、1シーズン10エピソードで設定されている「ラスト・キングダム」の方が時間計画を立てやすくて良いのではないでしょうか。

 「ヴァイキング ~海の覇者たち~」の方はシーズン3までは10エピソード構成ですが、シーズン4、5、6は20エピソード構成です。こちらは根気が入ります。

 根気がいるという意味では、人間同士の交流を描いていく場面でのロジック構成が、具体的には役者たちの会話の中のセリフの中に封じ込められるロジックが、かなり難しいのです。でも、前に何らかの作品で感じたことに似ていると思い、気になって調べてみました。結果は、ずばり、原案者であり脚本も担当している作家さんが、「THE TUDORS~背徳の王冠~」の製作総指揮をとったマイケル・ハーストさんだったのです。作品作りから何かを感じて調べて、「やはり!」という発見で、この数年のメディア・ウォッチャー体験が生きてきた感じで、嬉しく思いました。

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