水曜日, 1月 14, 2009

仕事始め


バリから戻り、旅装を詰め替えて、翌日には四日市。後期最後の授業に会議に精を出し、福井へ戻れば雪模様。土産を整理して配る暇もなく、今年の仕事が始まっている。バリで求めたイラストを誰に、どのようなコンセプトで額装してもらうか......。これはちょいと面白い取り組みになりそうだ。

木曜日, 1月 01, 2009

明けまして、おめでとうございます

元日、例年だと朝1番の映画を見に行く習わしにしていたのだが、今年は深寝することにして、正午頃起きた。年賀状が届いており、賀状を眺めながら、お雑煮。昨晩のたらちりに丸餅2個を入れた簡単雑煮は、感嘆雑煮に様変わり! 雑煮という文字を良く眺めれば、雑多な煮物とあるではないか! なるほどなるほど、これが正月の雑多煮込みなのだと、妙に関心する。
 さて、卒業生や伽藍事務所に出入りしてくれたスタッフたちからの賀状を見ている。毎年、家族が増えたり、あるいは離れたりしている姿が伝わってきて、いろいろな感想が出てくる。出産を控えた方がからの便りが三通、家族が増えたとの報告が二通あり、それぞれおめでとうと申し上げたい。

火曜日, 12月 30, 2008

年の瀬 旅の準備は机の整理から


昨日までぐずついていたお天気も今日は小春日和となり、朝からゆったりとした気分で一日が始まった。
 さて、正月松あけ、大学の同僚たちとバリ島へ出掛ける。旅装を整えるたびに身の回りの整理をしてきた過去の事例に基づき、まずは机の整理を始めた。3か月前の回覧や季節外れの雑誌など、まぁ山となったゴミ、ゴミ、ゴミ。捨てつつその時々の出来事を振り返っている。メモを創り、オフィス回りの必需品を書き出し、明日の買い出しに備えている。そこで困ったのが、プリンターのインク。しかし、これもアマゾンで手には入ってしまった。特定の機種の、特定のインク・カートリッジは、なかなか一般点には揃えられておらず、時に困っていたのだが、これからはアマゾンで解決しそうだ。それと、新しいスニーカーを遂にゲット! 4千円で履き心地バツグンでR. さらにユニクロでは年末大売り出し中とあって、カシミアのセーターをゲット。(このカシミア、本物かしら??)
そしてインク問題が解決した今日は、届いた年賀状への返信専門の賀状を作成。それを一足先にここに公開するとしよう!
 今度の旅では、旧パワーブックを出動させる。そのための点検作業にも念を入れなくてはならない。デジカメ写真データの保管庫として、また、空港での無料無線インターネットの使用を考えているからだ。このパワーブック、今度の旅で4回目の海外経験となる。

木曜日, 12月 25, 2008

史上最低の体調不良! しかし、快方に向かっているようだ!

仕事が一段落した先週の週末から、体調は下降気味で、この月曜、火曜、水曜と、気力無くなってしまい、もう最低の気分だった。一種の鬱状態のなのではないかとさえ思えるくらいの状態だったのだが、今朝起きてみると、先日より気分が軽い。快方に向かっているのかもしれないと思えてきた。
 今年の疲れが一気に襲ってきたのだろう。楽しみにしていた自炊生活にも力が入らず、久しぶりのDVDもつまらなく、すべてに無感動な精神状態に成ってしまったのだ。唯一救いは、2週連続してG1を制覇したこと。配当もかなりあり、その面では嬉しかったのだが。嬉しいことに、昨年の12月G1全敗の悪夢を断ち切れたのに、どうして、こうも力が出てこないのか、昨晩などは、相当悩み始めていたのだ。一言で言えば、歳ですね!
 私は携帯はFOMA。ドコモ・ショップで海外通信に対応しているかどうかを確かめてきた。バリ島でも通話は可能と知り、ウハウハしている。現地から、誰かに電話しようかな!?  などという、楽しみを見つけた。こういうアイディアが出ると言うことは、精神状態は快方に向かっているのだろう。
 さて、今日から正月一杯を使って、オフィスやら身の回りやら、旅仕様を準備すると同時に、1年間の整理をしよう。新しいスニーカーやインナー類を新調しよう。そうそう、こういうのが前向き、てやつなのだな! と思う事にする。 明日はウメも来るし.......!

木曜日, 12月 18, 2008

冬休み

ようやく、冬休みがやってきた。9月から全力疾走で駆け抜けてきたが、やっと一息付ける。そうなると、身体は正直なもので、昨晩はぐっすり眠れた。心配だった年賀状の件も、今年も用意できずにきているが、今年も出さないと決心してしまえる心の余裕(?)が生まれてくる。
 最近の出来事を幾つかメモしておこう。まず、3年9ヶ月ぶりに、仕事用のパソコン(15インチMacBookPro)を新調した。この文章も、そのニューマシーンで記述している。CPUはインテル・デュアル・プロセッサーの載った新機種。ボディがアルミ製で一体成形のモノコック・ボディ。使い心地は、いままで体験した中でも最高レベル。何より驚いたのが、これまで使用していた13インチのパワーブックからの完全なバックアップ更新が、ファイアワイアを繋いで、ものの30分ほどで完了したことだ。これまでのようなファイルの逐次移動という面倒な作業無しで、従来どおりの仕事環境を手に入れられる。これは、有り難い。特にこの3年間は仕事上の重要ファイルが飛躍的に増えていたので、それらをまとめて移行できたのは、大きな救いになっている。パソコン仕事にもやる気が出てくる。論文を2,3個書いてみようなどと言う冒険心が生まれてくるから、不思議不思議!
 先週のG1,2歳牝馬のジュベナイルフィリーズは、見事的中! 回収率も500%近くあり、新しいBookProの支払いの一部に化けた。今週末は昨年悔しい思いをした朝日杯。これも的中を狙い、年末年始のレジャー資金の一部としたい。

木曜日, 11月 06, 2008

オバマ氏、大統領選圧勝の意味

アメリカに住んでいたことがあり、第1次イラク戦争時を戦時下のアメリカですごした経験もあり、だからこそ、911同時多発テロには衝撃を受けた。しかし、その後、アメリカが世界に対して取ってきた行動、その方向性については、全く拒絶状態で居た。特に、市場経済主義の先鋭化、一国主義、単独行動主義の先鋭化には、嫌気が差していた。4年前、ブッシュ・ジュニアが大統領に再選されたときは、雨の中を絶望感に包まれながら買い物に行き、虚しい気持ちになったことを思い出している。それ位、ブッシュのアメリカは、最悪だった。
 昨晩大学から戻り、オバマ関連のニュースを見ていて、じんわり嬉しさがこみ上げてきた。勝利宣言のスピーチに聴き入るシカゴの市民の多くが目に涙をためている。それは、黒人だけでなく白人の中にもおり、この勝利の意味の大きさを如実に表していた。これは、アメリカ国民へだけでなく、全世界へ大きな希望を与える歴史的な出来事だ。彼はスピーチの中で、「アメリカの民主主義が衰退したと言った世界の認識は間違っていたことを、今日の結果が示した。この勝利は、私の勝利ではなく、皆さんの勝利だ」と語り、有名なリンカーンの格言を引用していた。日頃は選挙など見向きもしない、いや、選挙による政治参加など意味がないと考えていた低所得層のアフリカ系やヒスパニック系の人々が投票所へ続々集まり、圧倒的な支持率で共和党候補を打ちのめしてしまった。
 世界は強いアメリカを必要としない。より理性的で、包容力のあるアメリカを必要としている。彼は、そのことを理解しているように思える。だから、期待したいと思う。世界の経済を考える前に、自国の経済を健全化してもらいたい。他国に干渉する前に、自国内のモラルや犯罪の少ない社会を実現してもらいたい。固有の民族文化を泥足で無神経に入り込むアメリカ型文化侵略を抑制してほしい。彼なら、そのような方向性に道筋をつけられるかもしれないと……、と言った淡い夢を抱いている。

月曜日, 11月 03, 2008

興奮の余韻の中で……日刊スポーツに見るジャーナリストの見識

昨日の天皇賞は確かに歴史に残る名勝負だった。しかし、多くのファンに一抹の疑問を残しそうな状況だったことも確かだ。その疑問とは、実際にテレビ観戦をしていた人々や東京競馬場で観戦していた人々の中には、ダイワスカーレット優勢と見た人々が多かったからだ。実際には、精密な写真判定の基に下された裁定だった訳だが、その裁定の内容を知らない一般の人々には、「ひょっとして、実際はダイワが勝っていたのでは……」という思いが強く残る。そんな疑念を払拭する記事が、今日の日刊スポーツに載っていた。この記事を読み、「そうそう、こういう記事をつくれば、競馬ジャーナリズムが健全化する。さすが日刊スポーツ!」との、強い思いに駆られた。
 その記事には、見開き全面にゴール瞬間の3頭が映し出されている。その右脇には、JRAが公表した判定写真が掲載されており、さらに、それらの写真の中間に位置するところに、岡本記者の写真判定に対する解説記事が載っている。私が注目するのは、この解説記事なのだ。
 ゴール・ライン上、やや上方から撮影された判定写真に写っているダイワスカーレットの体躯、特に後肢とお尻部分は、明らかにウォッカより前に出ており、写真全体から見る雰囲気としては、ダイワ優勢に写る。しかし、前駆部分、特に頭からハナ先にかけては、まったく一線上にあり、どちらが優勢か素人目には分からない。一方、体躯が詰まった感じになっているダイワと比べると、ウォッカの方は身体を伸ばしきっており、全体的に流れた感じに写っている。そして、その訳を見開きにしたゴール写真の映像を基に、読者に分かる形で岡本記者の解説コラムは記述されていた。
 つまり、ゴール直前の2完歩ほどは、鞍上武豊騎手は、手綱をゆるめ、自分の頭をたてがみに埋めて、ウォッカの自由度を確保しようと努めている。一方、ダイワの安藤勝巳騎手は、最後までハミを取らせて、ウォッカ、デープスカイを差そうと取り組んでいる。その結果、ダイワの方は、首を上げ、体躯を収縮フェーズに持ち込もうとする瞬間で、ゴールを切っていたわけだ。その結果が2センチのウォッカ優勢、先着1位を確保したという解説だった。
 ハナを切り、終始先頭でレースを引っ張り、一度はウォッカとデープスカイに差されながらも差し替えしのために盛り返したダイワの粘りと根性は、見事という他ない。そして、最後はウォッカの能力、気性を信じ、「突き抜けろ!」とハミを外し気味に馬を信じた武豊騎手の技量に、ただただ、感銘するばかりだ。裁定後、二人のジョッキーはさわやかな握手を交わしたそうだが、そんな瞬間も観たかったな!
 一夜明け、冷静になると、レース戦略上の興味が幾つか沸いてくる。逃げるダイワスカーレットを斜め後方から2番手で追走したトーセンキャプテンはウォッカと同じ角居厩舎の馬だ。鞍上はペリエ騎手。コーナー通過順を見てみると、長い直線に入る第4コーナーまで、ダイワを追い詰め、追走している。これは、角居厩舎の作戦だったのでは? ピッタリ追走されれば、ダイワも鞍上アンカツさんも、相当に心理的プレッシャーを受けることは想像に難くない。つまり、第4コーナーまで追走し、ダイワを消耗させる作戦だったとしたら、よく考えたと思うのだ。
 そう思える理由がももう一つある。スタート直後、一枠右隣のトーセンキャプテン(ウォッカは14番、トーセンキャプテンは15番)は、ウォッカの動きを邪魔しないようにするするとウォッカを抜いて、ハナを奪おうとするダイワの右後方に上がっていった。この動きをウォッカ武は、平然とやり過ごしているように見えたのだ。あらかじめ考えられていた予定調和へ向かうように。つまり、ダイワを疲弊させるためのラビットとしての役割をトーセンキャプテンが担っていたのではないかという推理だ。
 だとしたら、角居調教師の作戦勝ちとも言えるのではないだろうか。ダイワスカーレットの松田国英調教師は、角居勝彦調教師の師匠であり、この師弟対決も語り継がれるだろう。その松田国英調教師は、「おれもウォッカみたいな馬を調教してみたい」と、独特な言い方で相手を讃えたらしいが、7ヶ月休養明けで大舞台に出走させる手腕と自信からすると、負けたとは思っていないはずだ。
 ファンとしては、ウォッカVSダイワスカーレットの再戦をもう一度見たい。もちろん、その場合も私はウォッカに賭ける。安田記念に引き続き、2度もG1的中に導いてくれたアイドルを、そう簡単には見限れない。それにしても、口取りに現れたウォッカの泰然とした気品ある勇姿には惚れ惚れとするではないか。「本当に、女の子なの?」と思ってしまう。

日曜日, 11月 02, 2008

天皇賞・秋

巷では、3強対決と言われていた。約半年の休養あけから戻ってきた昨年度最優秀牝馬のダイワスカーレット、そして昨年度のダービー馬であり今年の安田記念を制したウォッカ、今年度のダービー馬ディープスカイの3頭だ。結着は、人気通りに、1着ウォッカ、2着ダイワスカーレット、3着ディープスカイだった。しかも、上位4頭までタイム差なしのレコード結着。1着2着3着は、まさに単勝オッズの順位そのままだった。
 このように、世論の予想通りにことが運ぶ事というのはなかなか無いことで、その意味でも驚いている。我が馬券は、馬連と3連単のダブル的中ではあったが、配当が低くて、またもや儲けそびれ。しかし、G1で的中すると実に爽快だ。勝利ジョッキー・インタビューで、武豊が「勝たせてくれたファンの皆さんとウォッカに感謝します」と、やけに神妙だったことが印象的。そうだろうと思うのは、彼にとって、今年のG1は不運続きで、2月のダート重賞フェブラリー・ステークスをヴァーミアンで制して以来となるからだ。また、天皇賞の前哨戦毎日王冠では意表を突いた逃げを打ち、結局スーパーフォーネットにゴール直前で差されてしまい、騎乗作戦に陰口をたたかれていたわけだから、この勝ちはズシリとくるものがあったに違いない。
 しかし、毎日王冠レース直後、軽量室に戻ってくるなり、武は、「大丈夫! まったく心配いらないから!」と厩舎関係者に言ったそうだ。彼はこのときすでに、今日の結末やレースの入り方をイメージ出来ていたのだろう。その意味では、会心の騎乗だったに違いないが、ここまで接戦となり、写真判定に10分以上かかるような僅差の勝負になるとは、予想だにしなかったはずだ。それくらい、今日の一戦はデットヒートと呼ぶにふさわしい好勝負だった。
 ダイワスカーレットの安藤勝巳騎手が事前のインタビューで、今年の3歳馬の参戦(ダービー馬のディープスカイ)について問いかけられて、「古馬と3歳を比較するのは可哀想なんじゃないの」と答えている。我々には分からない世界だが、その通り、今年のダービー馬といえど、最強牝馬世代のお姉さん2頭にはかなわなかったのだから、安藤騎手のジャッジは的確だったのだ。ダイワスカーレットとウォッカの因縁の対決はどこまで続くのだろうか? ファンとしては、有馬記念あたりで、もう一度対決してもらいたいと願うのだが。

日曜日, 10月 12, 2008

新旧天才ジョッキーの闘い 武豊VS三浦皇成

武豊騎手はデビュー当時から天才の呼び名を欲しいままにしてきた。同期の蛯名正義騎手に言わせると、「豊は人間じゃないから!」。それほど、彼の勝ち鞍数は飛び抜けており、毎年100勝以上を積み重ねている。ところが、今年3月に競馬学校を卒業した新人のなかから、武豊を超えるジョッキー、新しい天才とうたわれる新人が出てきた。
 三浦皇成騎手だ。三浦騎手は、中央競馬にデビューしたその日に重賞を勝利し、周囲を驚かせたが、その後も勝ち鞍を積み重ね、先日ついに武豊が持つ新人初年度勝利数69勝に並んでしまった。それだけでなく、新人最多年間騎乗数は、昨日時点で武豊騎手のもつ554鞍を軽々とこえてしまったのだ。昨日は4つもの1着を稼ぎ、新人勝利数でついにタイ記録となったのだ。
 さて、今日は武豊騎手も東京へ遠征し、三浦騎手との直接対決が見られるとあって、新人勝利数更新の記録が生まれるのか、それもタイトル・ホルダーたる武豊騎手との直接対決でものにするのかが、注目されていた。武騎手は、三浦の69勝タイ記録に並んだ件で、「立派なこと。すごいことだと思う」とコメントしていたが、その心中やいかに。凱旋門賞惨敗の余韻か、昨日の京都での武騎手の勝ち鞍は1つだけ。さてさて、今日はどうなるのか、このような観点でレースを眺めていた。
 新聞各紙の予想の印も、三浦びいきを反映してか、皇成の騎乗馬にやたらと○や▲印が並んでおり、「本当かいな??」と思った競馬ファンも多かったのではなかろうか。
 さて、実際の対決はどうだったか? 直接対決したレースの比較してみよう。
    武豊       三浦皇成  (人=人気順位)
1R  1着 /1人   6着 /7人
2R  12着/4人   14着/5人
3R  1着 /1人   5着 /2人
5R  1着 /3人   5着 /5人
6R  1着 /1人   12着/9人
7R  4着 /3人   7着 /1人
10R 5着 /7人   13着/3人
11R 2着 /1人   11着/3人
12R 1着 /5人   4着 /3人
 計8レースの直接対決があり、武騎手は1日に5勝するという離れ業を見せつけ、さらに、直接対決した全レースで掲示板(5着以内)を確保。一方、三浦騎手には勝利はなく、掲示板を確保できたレースは3つだけという結果だった。「天才の先輩」としての面目躍如というべきか、やはり、人業とは思えない凄みを示した。騎乗馬の人気をみても、武騎手の騎乗馬には人気馬が多く、その人気に答えている。一方、三浦騎手の騎乗馬にはかなりの人気馬がいたにもかかわらず、人気順位以下の結果が多い。過剰な三浦期待人気が馬券購入をプッシュしていたことを割り引いて考えても、今日一日限りでみた場合、軍配は明らかに武豊に上がった。
 いずれ、それもそう遠くないうちに、武騎手の新人最多勝記録は三浦騎手が破るはずだ。しかし、その前の嵐のような三浦騎手に対する洗礼はスポーツ・ジャーナル、競馬マスコミの語りぐさになるのでは。こういう競馬観戦もあったのか! を発見した面白い一日だった。
 さて、秋のG1は先週のスプリンターズSは見事ゲット! さい先のよいスタートとなった。この秋はG1に限り、参戦しようと考えている。来週の秋華賞に向けて、今晩から予習(仮説と推理)を始めるとしよう。配当は二の次、的中の二文字を目指して!
 

金曜日, 10月 03, 2008

自然に手を入れると言うことは……

里山が注目されている。人間が手入れをするから里山の生態系が維持され、山林や山の幸がとぎれることなく人々を長年にわたって潤してくれる。しかし、一端手を入れた自然を何かのきっかけで放置すると、自然は人間の恣意性を遙かに上回る猛威を持ってさまざまな植生が繁茂し、自然は自然のバランスを取ろうとする。そうなってしまうと、もう人間は手足も出ないくらいに、草木のジャングルが出現する。このような風情は、人の出入りが無くなった工場跡、人の棲まわなくなった民家の周辺で良く見受けられることだ。
 ここから学ぶことは、一端自然に手を入れたならば、つかず離れずの精神で、あくまで気長に自然とのコミュニケーションを絶やさず、自然と対話をし続けることなのだ。声を出して話しかけることを言っているのではない。例えば、草を刈り、お花を植えたとする。ならば、お花の回りくらいは草取りを欠かさず続けるとか、庭の樹木が繁茂する季節が来たならば、樹木にも夏向きに選定を施し、軽くしてやることとかを言っているのだ。
 我が造園の師匠の渡邊氏によると、昔風の土間の玄関先を持つ農家では、毎日、ほうきで枯れ葉などを集めるほうき掃除をしている。こうして毎日ほうきをかけるだけで、草は生えないそうだ。この精神が日本的な庭園創りの根底にある。インドネシア・バリ島の朝の風情もほうき掃除で落ち葉を集めることだ。
 そう言えば、幼い頃草取りを習慣付けられた記憶が甦ってきた。それは、こんな感じのものだ。小学校から帰って、カバンを家に置き、遊びに行こうとすると、「外へでたら、兎に角、草を10本抜きなさい。抜いた草は石の上に置いておけば枯れ草になり、たき火でもやせる。1回10本でも10回やれば100本。草取りは、たえず飽きないでやるもんだよ」。
 猫のみ騒動で旧宅へ出掛ける機会が増え、こんな感想を持つようになった。そして、世に言うガーデニング・ブームを疑問に思うようになった。管理されすぎのお庭には、何故か、心が響かない理由も見えてきた。その理由の一つには、日本の風土古来の植生を壊していく植栽が多いからかも知れない。外来の草花を多く植えれば、旧来の生態系が変化し、それに伴い、昆虫や野鳥の飛来も変わってしまう。昆虫が媒介した種子や種付け作業がなくなれば、草花は自然消滅していく。人間の趣味を維持し、継続的に楽しもうとガーデニングに励めば励むほど、本来の生態系から解離していくわけだ。これは、とんでもないパラドックスに気がついてしまった。旧宅の生態系をどのように維持するのか。これは相当深刻な、しかし、楽しみな課題になりそうである。

木曜日, 9月 25, 2008

彼岸花 その後の顛末

今すむ伽藍の建物から北へ約400メートル行ったところに、我が生家と昔風の田舎屋敷がある。現在は借家として、福井大学の研究職をしている若いご家族に住んでいただいているのだが、先日、猫のみが大発生し、その駆除騒ぎが勃発。業者さんにのみ退治に出動してもらい、どうにか騒動は終焉に向かっているようだ。そんなこんなで、旧宅へこのところ頻繁に足を運び、そして気がついた。旧宅には、昔から彼岸花が自生していた。今も咲いている。
 名古屋からの帰りのしらさぎの車窓から、大垣を過ぎ、関ヶ原から米原にかけての沿線には、それこそ彼岸花が今を盛りに咲いている。田んぼのあぜ道、河原や堤、さらに農家の庭先など、実に綺麗で、その彼岸花だけを追いかけていても飽きないくらいに美しい。そして、「何故、福井平野から彼岸花が姿を消したのか?」が、頭にもたげてきたのだ。その理由については、先のコラムに書いたとおりなのだが、その理由を聞くにつれ、どうしても私の身近な環境に彼岸花を再生したい気持ちになってきた。
 そこで、東海地方の田舎に住むセミナー生に頼み込んで、近くに自生する彼岸花の球根を取ってきて貰った。園芸に造詣のある彼女のおばあちゃんがその役を買って出てくれた。月曜日のセミナーのとき、彼女のおばあちゃんが採取してきてくれた球根を貰い、本当に嬉しくなってしまった。
 そして、今朝、もらった球根を伽藍の敷地内に移植した。夕方、その移植した彼岸花を見たところ、一輪だけ花までついた状態のものが、移植する前はしなびていたのに、もう精気を取り戻して、シャンとしているではないか! 自然に自生する彼岸花の強さに痺れている。来年のこの季節がいまから待ち遠しい。

金曜日, 9月 19, 2008

悲しき福井の彼岸花 ガーデニング・ショップで聞いた嫌なお話

NHKのハイビジョン・スペシャルで放映された愛知県半田市は矢勝川の堤を覆い尽くす約百万本の彼岸花。一人の老人の地道な努力が、やがて地域の人々の自然発生的な環境保護運動となり、ないよりも約2キロに渡って咲き乱れる彼岸花の堤に近郷の人々だけでなく、全国からその景観を見に来るという。その彼岸花の福井バージョンは、あまりにも寂しく、悲しい話だ。
 福井でも私の子供の頃は、あぜ道や九頭竜河の堤防には自生している彼岸花を見ることが出来た。これは、かすかに記憶に残っており、上記のドキュメンタリーを見ながら、さて、福井ではあまり見かけなくなったが、どうしたのだろうと疑問に思った。割れて垂れ下がるような朱色の花と同じく細く割れている緑の葉。何故か、心に引っかかったのだ。よく考えると、旧宅の敷地のなかに、一株か、二株、この彼岸花があったことに気がついた。しかし、現在は立ち枯れてしまったのだろう、見かけない。そうなると、無性に彼岸花を旧宅敷地内に再生させたくなった。
 そこで、園芸店に行き、彼岸花の球根を手に入れるにはどうしたらよいかを尋ねたところ、年配の女性オーナーが、興味深いお話を教えてくれた。確かに、この福井平野、坂井平野のあぜ道、河原、堤には、彼岸花は約40年ほど前までは自生していたらしい。しかし、約30年前、民間の単純なうわさ話が広がり、それを契機に、彼岸花の球根とい言う球根が、多くの福井人に寄って掘り起こされ、持ち去られてしまったのだという。その理由は、リューマチか腹下しに聞くという民間伝承が急に広まり、たちどころにその噂は彼岸花球根発掘運動に進化し、だれもが堤に出ていき、掘り起こしてしまったそうだ。
 この騒動を契機に、福井平野からは彼岸花が消えていったらしい。なんとも、人間の欲やそれに駆られた異常行動が、このような環境異変をもたらすのだという生きた実話を聞いてしまい、寂しい気持ちになってしまった。なんとか、彼岸花の球根を手に入れ、旧宅敷地内に再生するプロジェクトを立ち上げたい。

火曜日, 9月 09, 2008

壮年期の心得 大カマキリ君との運命の出会い

来週から本格的に秋の陣となる1週間前。昨日は、昨年の冬頃から気がかりになっていた視力の検査、眼精疲労について診てもらいに眼科へ出掛けた。すると、問診から始まり、いろいろ症状を話す内に、一度きっちり診断するために、麻酔を掛けて、眼球内の写真を撮りましょうということになり、両目の写真を撮影することになった。瞳孔開くための麻酔処置を施され、眼球内を撮影。その写真を診断したお医者さんは、明日(つまり今日)、もう一度、視野の検査に来院してもらいたいことと、白内障のおそれがあるので、慎重に検査しましょうと申し渡されてしまった。いやはや、マジ、怖くなった。
 そして、今日は視野検査にでかけた。検査の結果、白内障に一歩手前の状態で、ほっておけば、必ず症状は深刻化するから、予防的に発症を抑えるための継続的な治療をしましょうということになった。毎日、4,5回の点滴を目に施すための目薬を5本もらい、次回の診察時期まで指定される有り様。いやー、まいったまいった。
 壮年期に来ている割には、気分も若く、身体を丹念にメンテすることに意識が回っていなかったツケがでたようで、凹んでしまうが、一歩手前で良かった思う他ない。これを契機にすればよい訳で、そう思うことにする。
 自覚症状は、車で大学へ通わなくなった3年ほど前からあった。車をやめた理由も、あまりにも眼精疲労が激しくなってきて、危ないと感じたからだったし、そこ頃からパソコン仕事も夜の無理が効かなくなってきて、困ったものだと感じていたのだ。3年前に眼科へ行っていたらどうだったか、などという、「たられば」発想はやめにしょう。これからは、目薬を欠かさず、予防予防の毎日だ。
 そう考えをまとめると、急に清々しくなり、帰りはタクシーを行きつけの花とテントウムシに付けて貰い、エスプレッソを1杯所望し、店から家までの帰り道2キロくらいは、稲刈りのまっただ中のたんぼ道を歩いて帰ってきた。あぜ道脇には様々な草花が自生し、自家用菜園のスペースには、秋なすやしそ、赤い唐辛子、季節外れの瓜などが目に付く。どれも丹精に栽培されており、こういう野菜は大地の力を充分にもらっているのだろうなー、と変に感心してしまった。
 こういうたんぼ道を歩くのも久しぶり。清々しい新鮮な空気を満喫しながら歩いていくと、あぜ道のど真ん中に、それはそれは大きなカマキリ君が進んでくる私を睨んでいるじゃないか。あまりにも立派なその体躯は、尊厳に満ちあふれており、私が近付こうが、微動だにしない。恐る恐る、その脇をすすんだが、驚いて飛び去ることなどなく、威厳を保っている。5メートルほど進んで、振り返ってみても、先ほどと同じ姿勢で宙を睨んでいた。
 大カマキリ君の毅然とした姿は、しっかりせい、元気を出せ、堂々と進めばいいのだ、と私に気付かせてくれているようで、今日の出会いは、一生忘れないようにしたい。

火曜日, 9月 02, 2008

秋肥ゆる何とかは、避けたいのだが......??

9月になり、新学期向けの気力、胆力、体力を準備しなくてはならないのだが、身体が重い。今朝、恐る恐るヘルスメーターに乗ったところ、2週間前と比べて、1キロ増。やはり......。この体重増には原因が掴めないのだが、たぶん、夜の間食(おかしの類)の取りすぎなのではないかと、疑っている。今日から、夜の間食はストップだ。
 しかし、サンマが美味しい季節になってきた。宮城県産、あるいは三重県産の非冷凍物がスーパーの店頭にパックにされて2匹200円は安い。塩焼きにして2匹も食べれば、この味を知る日本人であることを幸せに思う。おろしポン酢という新商品も有り難い。少々甘みがきつすぎるが、サンマやイワシの塩焼きに実に良く合う。最近のマイブームの一つになっている。食のマイブームと言えば、レタス1個から、サラダに1/3使い、残りの1/3をパスタの具に使い、ラップ掛けした残りの1/3を翌日良く刻んで残り物の御飯と一緒に、簡単ピラフを創ると言ったことも、この夏のルーティンになっていた。つくづく、レタスは重宝な野菜だ。
 ニール・バレットのデザイン・オフィスに就職したSUMIKOが8月中バカンス休暇で福井に帰っており、4,5日手伝いに来て貰った。その際聞いた、冷製パスタもこの夏を彩るマイ・ブーム。バジル・ソースを絡めてサラダ風につくるのが、なんとも簡単で、しかもゴージャスな一皿。具には、トマト、ベビー・アスパラにベビー・コーン。この間は、さらに梨を加えてみた。すると、彩りが美しく、食が進むのだ。しかし、冷製パスタもそろそろ終わりに近づいている今日この頃。10月になったら、土産の幅広乾麺を使って、サーモンと野菜を合わせたクリーム・ソースのパスタに挑戦したい。しかし、こういう懲り方をしていると、ダイエットが........!

日曜日, 8月 10, 2008

森田地区の花火大会 九頭竜川堤防につどう家族連れ

今日は福井市の隣町になる森田地区の花火大会。午後7時半過ぎに九頭竜川の堤防へ向かうと家族連れが、折りたたみチェアやレジャーシート、クーラーボックスを持って集まってくる。日頃聞き慣れない関西弁を喋る子供もいる。きっと、お盆で関西方面からお里帰りしている家族連れであろう。こんなところにも、都会と地域社会という区分の根付いた現代日本の縮図が見え隠れしている。
 九頭竜川の堤防沿いには子供の頃の思い出が詰まっている。小学校の頃は、5年生、6年生になると本校のある中藤地区まで遠路歩いて通っていたが、下道に飽きると、わざわざ遠回りして、この堤防にのぼっては、東に白山山脈、北には坂井平野、南には福井市の町並みを遠望して、広々とした景観を楽しみながら、のんびりと帰ってきたものだ。あるいは、極寒の雪の中を、堤防スキーに夢中になっていた。あまりに帰りが遅いので、母親が黒い長靴をはいて、この堤防まで探しに来たこともあった。そうそう、親父と一緒に、この河で水泳を習ったこともあった。
 8時近くになり、初発が打ち上がる。驚いたことに、音響が光りに遅れて、しかも後方から響いてきたのには新鮮な驚きがあった。打ち上げ場からは、川を挟んで、約1キロは離れているのに、音が後ろから襲ってくるとは思わなかった。しかし、臓腑に響く音響の心地よさ、夜空に咲く色彩のはかなさ、ちょっと寂しい感じになるのは、なぜか懐かしい感性に満ちている。子供の頃はなかった堤沿いはアスファルト舗装がなされており、日中の酷暑の熱をいまだ保っておる。直に腰を下ろすと、ホンワカした暖かさが伝わってくる。そして、蚊に刺されながらも、光りと音響のスペクタクルが、日頃の憂さを忘れさせてくれる。
 ほんの30分ほどで花火大会は終わってしまったが、この日を楽しみにしている人々の多さに、改めて感心してしまった。帰り際、私の近くだけで、優に300人以上の人々が集まっていたのだから。そして、このような風情を一人で楽しんでいるのは、ちょっと、恥ずかしく、もったいないことなのかもしれないと思うのだ。

火曜日, 8月 05, 2008

ケチャ祭り お墓参りの準備

先週の金曜日から日曜日の夜半まで、山城組の33回目のケチャ祭りに参加していた。数年前から、セミナー生の選抜メンバーをケチャに参加させていたのだが、どういう訳か一緒にケチャをやれずに来ていた。そこで、今年こそは一緒にやろうと決意。電子出版セミナーからは2年生の男性2名を派遣し、祭りの仕込みから本番まで、フルコースで参加してもらった。私も金曜日の午後に三井55広場に入り、ケチャが上演されるまでは山城堂というお店の売り子として参加。CDを数枚売った。
 今年のケチャは比較的に人数も揃い、かなりの迫力があった。さらに、年々精度を高めているPAがすこぶる調子が良くて、上演中も違和感がなく、実に気持ちよくやれた。土曜日には恒例の大宴会があったのだが、折良く22年ぶりで会場に姿を現したかつての仲間(現在NHKの地方局アナウンサー)との感激の再会もあり、うれしかったなぁ〜!
 月曜日には福井へ戻ったが、夕方体重をはかって、ビックリ! あれだけ汗を流したのだから、さぞかし減量していると思いきや、逆に3キロ増えているではないか? 解せない。しかも、身体が軽く感じているのだから、不思議な感覚に陥っている。無理して理解するならば、日頃、身体を動かすことが少なくて、そのことによる身体の重さがあったように思う。軽くはならなかったのだが、動きが良くなったため、総体としては軽くなった感覚に陥っているのだろう。では、なぜ増えたのか? その回答が見つからない。東京メシは高カロリーにはちがいないが。
 さて、今晩から、食事節制を再開し、この夏の目標、5キロ減に挑戦する。そして、明日は、早めのお墓参りに早朝出掛けるつもりだ。

水曜日, 7月 30, 2008

夏休み突入の恒例行事 歯石落とし 車の定期検診

昨晩は試験の採点を行い、朝一で成績をオンライン入力し、勤めを果たした。休みになると、特に夏休みの初日に恒例化している個人的な行事がある。それは歯医者へ出掛け、歯のクリーニングと口腔全体の検診を受けることだ。2週間前から予約してあり、午後3時に歯医者へ。約40分程でクリーニングも終わり、歯の表面がツルツルになった。こうなると、途端に食い意地が出てきて、今日の晩飯をあれこれ考え出してしまう。しかし、今晩の献立は、今朝計画したように、かき揚げ天ぷらを浮かべた「ぶっかけ素麺」で決まり。簡単かつ夏向きでしょう?
 もう一つの恒例行事は、車の保守点検だ。大学への通勤に車を使わなくなって3年目。走行距離が信じられないほど伸びていない。2年半前に買い換えたNew Beatleは、いまだに8千キロ当たりで止まっている。昨今の原油高騰を受け、出来るだけ遠出をさけているし、給油もその時の懐具合と相談しながら入れているので、月々のガソリン代が1万円を超えることはない。そうやって、車を酷使しないで来たのだが、車のパネル表示に1ヶ月前から保守点検時期がきたことを知らせるスパナー・マークが表示されるようになり、かなり気になっていた。これも2週間前に予約してあった。
 内の男子セミナー生2名が東京へ遠征している。山城組のケチャ祭りに参加するためだ。さてさて、どんな感想を持ち帰ることになるのか、興味津々である。

火曜日, 7月 22, 2008

親父の命日に、親父をまねる!

今日は親父の命日だった。大学に就任2年目の夏のことだった。前期試験が始まる頃から、医者からは大演壇が近いことを知らされ、その時に備えていたことを昨日のように思い出される。
 晩年の親父は、この夏の時期になると歩いて10分程の処にある旧宅の庭に出掛け、樹木の剪定に精を出していた。早朝出掛け、暑くなる昼前には戻ってくる毎日。戻ってくるときは汗だくで、シャツもズボンも汗ばんでいたことを懐かしく思い出す。そうだ! 命日には選定をしよう! と思いついたのは数日前。新たに大きめの剪定ばさみ、片手で操作する剪定用ののこぎりを買い求め、今日に備えた。剪定する樹木も、伽藍の玄関先と決めていた。住居スペースへの目隠し的に植た木があまりにも背高のっぽになってしまったため、切り落とそうと思っていたのだ。
 朝8時半、始動。脚立にのっての作業は楽しい。ビシバシ切り落とし、見通しがよくなった。さて、切り落とした小枝、中枝が玄関先にアプローチに、それこそ山のように積み上げられてしまった。この段になって、この切り落とした枝葉の処理に悩むのだから、素人仕事には危うさがつきまとう。そこで、これも伽藍創設当時に購入してあった電動のこぎりを取り出して、枝をグァングァン、チョップし、薪に使えそうなものは残して乾燥させ、その他は燃えるゴミ用のゴミ出し袋に詰めることに。この詰め込み作業に実に手間取った。2/3処理した段階で、体力の限界に至り、残りは明日に持ち越し。
 不思議なものだ。子供の頃、親父がやっていた選定作業を子供の私はあまり好きではなかった。しかし、今日やってみて、これは楽しい。虫に刺されようが、汗でシャツがベチョベチョになろうが、実に爽快感がある。これも供養の一種だと考えると、さらに気持ちが安らかになるから、不思議だ。

月曜日, 7月 21, 2008

冷蔵庫を開けたら小イワシの塩煮があったシリーズ第2弾!!

今日は一日エアコンを付けない日と決め、日中はエアコン無しで、部屋の整理、台所の整理など、日頃できない仕事に精を出した。そして冷やしてあるお茶を取り出しながら小イワシの塩煮を観て、またまたヒントを得た。それは、この塩煮小イワシから自家製アンチョビペーストをつくれないかという発想だ。
 そこで、フードプロセッサーに小イワシの塩煮を15匹ほど入れ、ニンニクの1かけ、刻んである鷹の爪を入れて攪拌し、どろどろになった溶液をオリーブ油を入れたフライパンに移して数分煮立てて、少し煮詰まるまで火を通し、粘りが出てきた頃を見計らって火から下ろし、あら熱を取って出来上がり。少しさめた段階でタッパーに移して保管。夕方のパスタで試食する。
 その試食だが、今日はベビー・ホタテと抜きエビ(インドネシア産)のパスタにすることにした。チューブに入っているアンチョビペーストより味が薄いのではないかと考え、大さじに2杯いれてみた。もう、バツグンの美味さに、有頂天になっている。でも、結果的には大さじ1杯で充分みたい。この3日間、小イワシがここまで食を豊かにしてくれるとは……!
 次回、小イワシが手には入ったら、オリーブ油に塩を入れて煮立てて、そこからペーストにしてみたいと、新たな挑戦課題が浮かんでいる。こういう挑戦は楽しいの一言である。

日曜日, 7月 20, 2008

小イワシの塩煮を使ったパスタ

昨日スーパーのお魚売り場で、新鮮な小イワシを見つけた。1パック10匹ほど入って、たったの290円。迷うことなく2パック購入し、早速、小イワシの塩煮をつくった。綺麗に洗った小イワシを鍋に入れ、具を浸すほどの水を入れ、煮立ったら中火以下の火で、ただただ煮ていく。落としぶたをして、水分が半分ぐらいになるまで煮続ける。こうして出来た小イワシの塩煮は、頭から身まで、骨も柔らかくなっており、むしゃむしゃと全部食べられるのだ。昔、母がよくつくってくれた。単純だが、雅味のある味がたまらない。冷蔵庫に保存すれば、3日間は副食として持つ。暑い時期だけに、塩味の効いたこの煮物が食を進めてくれる。
 さて、今日は、何故かパスタが食べたくなった。朝から、どんなパスタにするか悩んでいたのだが、冷蔵庫を開けて、昨晩つくった小イワシの塩煮を目にした途端、あるアイディアが浮かんだ。この小イワシの塩煮を使おう! オリーブ油にニンニク、鷹の爪でアリオレをつくり、そこへ塩煮した小イワシを5匹、レタスの刻みを1/3個分入れ、コショウで味を整えて、茹でたパスタを絡ませて出来上がり。正真正銘のアンチョビ・パスタの出来上がりである。これ、ビックリするほど美味かった。
 こういうアイディアが突如として浮かび上がり、そして成功すると、やったぁーという気分になり、精神衛生上極めて効力がある。事実、この文章をしたためていても、実に気分がよい!

   アマゾン・プライムのラインアップ構成、なかなか気が利いていると思います。このお盆の時期、見放題のラインアップに、「戦争と人間=3部作品」や「永遠の0」が出てきていましたが、それよりも良かったと思ったのは、「空人」です。エンターテイメント性は希薄ですが、これぞ名画といった作品...