火曜日, 7月 22, 2008

親父の命日に、親父をまねる!

今日は親父の命日だった。大学に就任2年目の夏のことだった。前期試験が始まる頃から、医者からは大演壇が近いことを知らされ、その時に備えていたことを昨日のように思い出される。
 晩年の親父は、この夏の時期になると歩いて10分程の処にある旧宅の庭に出掛け、樹木の剪定に精を出していた。早朝出掛け、暑くなる昼前には戻ってくる毎日。戻ってくるときは汗だくで、シャツもズボンも汗ばんでいたことを懐かしく思い出す。そうだ! 命日には選定をしよう! と思いついたのは数日前。新たに大きめの剪定ばさみ、片手で操作する剪定用ののこぎりを買い求め、今日に備えた。剪定する樹木も、伽藍の玄関先と決めていた。住居スペースへの目隠し的に植た木があまりにも背高のっぽになってしまったため、切り落とそうと思っていたのだ。
 朝8時半、始動。脚立にのっての作業は楽しい。ビシバシ切り落とし、見通しがよくなった。さて、切り落とした小枝、中枝が玄関先にアプローチに、それこそ山のように積み上げられてしまった。この段になって、この切り落とした枝葉の処理に悩むのだから、素人仕事には危うさがつきまとう。そこで、これも伽藍創設当時に購入してあった電動のこぎりを取り出して、枝をグァングァン、チョップし、薪に使えそうなものは残して乾燥させ、その他は燃えるゴミ用のゴミ出し袋に詰めることに。この詰め込み作業に実に手間取った。2/3処理した段階で、体力の限界に至り、残りは明日に持ち越し。
 不思議なものだ。子供の頃、親父がやっていた選定作業を子供の私はあまり好きではなかった。しかし、今日やってみて、これは楽しい。虫に刺されようが、汗でシャツがベチョベチョになろうが、実に爽快感がある。これも供養の一種だと考えると、さらに気持ちが安らかになるから、不思議だ。

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