火曜日, 9月 09, 2008

壮年期の心得 大カマキリ君との運命の出会い

来週から本格的に秋の陣となる1週間前。昨日は、昨年の冬頃から気がかりになっていた視力の検査、眼精疲労について診てもらいに眼科へ出掛けた。すると、問診から始まり、いろいろ症状を話す内に、一度きっちり診断するために、麻酔を掛けて、眼球内の写真を撮りましょうということになり、両目の写真を撮影することになった。瞳孔開くための麻酔処置を施され、眼球内を撮影。その写真を診断したお医者さんは、明日(つまり今日)、もう一度、視野の検査に来院してもらいたいことと、白内障のおそれがあるので、慎重に検査しましょうと申し渡されてしまった。いやはや、マジ、怖くなった。
 そして、今日は視野検査にでかけた。検査の結果、白内障に一歩手前の状態で、ほっておけば、必ず症状は深刻化するから、予防的に発症を抑えるための継続的な治療をしましょうということになった。毎日、4,5回の点滴を目に施すための目薬を5本もらい、次回の診察時期まで指定される有り様。いやー、まいったまいった。
 壮年期に来ている割には、気分も若く、身体を丹念にメンテすることに意識が回っていなかったツケがでたようで、凹んでしまうが、一歩手前で良かった思う他ない。これを契機にすればよい訳で、そう思うことにする。
 自覚症状は、車で大学へ通わなくなった3年ほど前からあった。車をやめた理由も、あまりにも眼精疲労が激しくなってきて、危ないと感じたからだったし、そこ頃からパソコン仕事も夜の無理が効かなくなってきて、困ったものだと感じていたのだ。3年前に眼科へ行っていたらどうだったか、などという、「たられば」発想はやめにしょう。これからは、目薬を欠かさず、予防予防の毎日だ。
 そう考えをまとめると、急に清々しくなり、帰りはタクシーを行きつけの花とテントウムシに付けて貰い、エスプレッソを1杯所望し、店から家までの帰り道2キロくらいは、稲刈りのまっただ中のたんぼ道を歩いて帰ってきた。あぜ道脇には様々な草花が自生し、自家用菜園のスペースには、秋なすやしそ、赤い唐辛子、季節外れの瓜などが目に付く。どれも丹精に栽培されており、こういう野菜は大地の力を充分にもらっているのだろうなー、と変に感心してしまった。
 こういうたんぼ道を歩くのも久しぶり。清々しい新鮮な空気を満喫しながら歩いていくと、あぜ道のど真ん中に、それはそれは大きなカマキリ君が進んでくる私を睨んでいるじゃないか。あまりにも立派なその体躯は、尊厳に満ちあふれており、私が近付こうが、微動だにしない。恐る恐る、その脇をすすんだが、驚いて飛び去ることなどなく、威厳を保っている。5メートルほど進んで、振り返ってみても、先ほどと同じ姿勢で宙を睨んでいた。
 大カマキリ君の毅然とした姿は、しっかりせい、元気を出せ、堂々と進めばいいのだ、と私に気付かせてくれているようで、今日の出会いは、一生忘れないようにしたい。

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