火曜日, 3月 25, 2008

春告げ鳥 今年初のうぐいすを聞く

2日前の日曜日の朝、今年一番の鶯の声が聞こえてきた。「ホォ、ホケキョ」ではなく、「ギョー、ギョゲギョ」と聞こえたのは、若い鶯で、まだ発声練習が充分じゃない性なのか、あるいは、春先になり本調子を取り戻していないのかもしれない。そこで、調べてみると、雄の求愛行動としてさえずるようだ。つがいとなり繁殖に向かうのは、初夏から夏にかけてのようだ。でも、今朝もさえずりが聞こえてきたのだが、やはり、私の耳には「ギョー、ギョゲギョ」と聞こえた。
 次に楽しみなのは、郭公の声。これも子供の頃からなじみのあるさえずりだ。我が母は、郭公のさえずりだした日を毎年記憶していて、「あら、今年は1週間ほど早かった」だとか、「もうそろそろ郭公の声が聞こえても良いのに、もうこの当たりには渡ってこないのか」などと、心配していたものだ。
 豊島政実教授設計の大学スタジオの横には雑木林があり、ここでも鶯が夏まで盛んに鳴いている。今年も新学期に環境音としての彩りを添えてくれるはずだ。こういった風情が楽しく感じる歳になっている自分が、少々不思議でもあるが、母のように死ぬまで郭公のさえずり始める日々を心待ちに出来る精神の余裕を持ちたいと思うようになった。
 そう考えると、春のお花が鶯を招いたのかも知れない。先週の土曜日、掃除や伝票整理に来てくれるバイトさんと一緒に、鉢植えのパンジーやすみれなどを植えてみたのだ。このところ、朝が楽しみになってきた。朝日に、白、黄色、オレンジの色が映えて、それはそれは清々しい気持ちになれる。

0 件のコメント:

   アマゾン・プライムのラインアップ構成、なかなか気が利いていると思います。このお盆の時期、見放題のラインアップに、「戦争と人間=3部作品」や「永遠の0」が出てきていましたが、それよりも良かったと思ったのは、「空人」です。エンターテイメント性は希薄ですが、これぞ名画といった作品...