水曜日, 3月 19, 2008

地産地消 スーパーでの買い物から考えたこと

今日はスーパーの駐車場が混雑する夕方をさけて、昼頃、夕食用の食材を買いに出掛けた。店内が空いていたせいか、のんびりと品揃えを確かめ、産地を確かめ、賞味期限を確かめ、砂出しアサリ・ワン・パック、ニンジン1本、タマネギ1個、ベビー・アスパラを1袋買い求めた。今晩は、パスタを考えている。
 ゆっくり品揃えや新鮮さを確かめていて、はたと気がついたことがある。海鮮類はことごとく福井県以外の他県からの流入品だ。アサリは三重から、ベビー・アスパラも信州方面からだし、その他、食指が働いたスルメイカに至っては鳥取からだった。流通革命により、沖縄産品を北海道で食することも、北海道産品を九州地方で所望することも可能な訳だが、その流通形態に思いをはせるとき、おおいなる無駄や大変な経費がかかっていることに気がつく。しかも、賞味期限内に流通に乗せ、パックし、そして店頭での消費を計るわけだから、その経費たるや、凄いことになっているはずだ。
 そして、食材の宝庫、特に海鮮ものについては福井の人ならだれでも一家言を持つくらいに、福井の海のものは新鮮かつ美味しいのだ。それなのに、地元ではそのような新鮮食材は、高級魚をあつかっているような純粋なお魚屋さんにでも行かない限り、手に入らないのが現状。まれに、越前海岸産がスパーに出回ることがあるが、その際はキャンペーン品扱いで、幟が立つ。なんか、変だ。
 地元で採れたものは、地元で食するという慣習すら、現代の流通機構におさまるとママならぬことになっている。これって、無駄の積み重ねじゃないだろうか。確かに、昔から、アサリなどは、北陸方面では、鳥取、島根方面からの流入品が多かったか、地元で採れないわけはないのだ。ただ、庶民に手の入らない仕組みになってしまっている。
 たぶん、地元の新鮮魚介類を手に入れようとすると、かえってお金がかかってしまうのだ。こんなところにも、環境問題は存在する。地産地消を進めれば、流通段階で消費するCO2の削減に必ず繋がるはずなのに。

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