塩野さんのオペラ(作品)には、真面目に取り組んで読まないといけない歴史解説書とのいうべきガッチリした学術書的な作品と、実際にあった歴史上の出来事を背景とした、いわゆる時代小説と呼べる作品とがある。前者の代表作は「ローマ人の物語」やヴェネツィア共和国盛衰史を描いた「海の都の物語」であろう。これらを読み下すには、多少気合いが必要である。しかし、後者の時代小説、それもエンターテイメント性を考慮された作品は、気軽に構えて、楽しみながら読んでいける。それも、その時代の核となる学術書タイプのガッチリ作品を読んだ後であるならば、さらに楽しさも倍増して、その時代の空気感にひたりながら楽しめるというものだ。3部作を先の週末、東京との行き来の車中、テレビ鑑賞を潰して、一気に読んだ。
「緋色のヴェネツィア 聖マルコ殺人事件」「銀色のフィレンツェ メディチ家殺人事件」「黄金のローマ 法王庁殺人事件」の3部作は、実にエンターテイメントだ。ただし、フィレンツェから入り、ローマにぬけ、ヴェネツィアへ戻った。本当は、ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマへと進むべきなのだが、主役たちの最後を知りつつ、最初に戻って読むのも、おつなものである。ヴェネツィア共和国盛衰史「海の都の物語 上下」「わが友マキアヴェッリ フィレンツェ存亡」「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」を読み下した後であるならば、その時代のイタリア人になったかの錯覚を持ちながら楽しめるように出来ている。
私の場合、残念ながら「海の国の物語 上下」だけは、いまだ手をつけていなかった。これから勉強するつもりだ。
「緋色のヴェネツィア 聖マルコ殺人事件」「銀色のフィレンツェ メディチ家殺人事件」「黄金のローマ 法王庁殺人事件」の3部作は、実にエンターテイメントだ。ただし、フィレンツェから入り、ローマにぬけ、ヴェネツィアへ戻った。本当は、ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマへと進むべきなのだが、主役たちの最後を知りつつ、最初に戻って読むのも、おつなものである。ヴェネツィア共和国盛衰史「海の都の物語 上下」「わが友マキアヴェッリ フィレンツェ存亡」「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」を読み下した後であるならば、その時代のイタリア人になったかの錯覚を持ちながら楽しめるように出来ている。
私の場合、残念ながら「海の国の物語 上下」だけは、いまだ手をつけていなかった。これから勉強するつもりだ。
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