日曜日, 6月 03, 2007

井筒和幸監督作品「ゲロッパ」「パッチギ」

パッチギ関連で、井筒監督の代表作を2点、この週末鑑賞した。ゲロッパは、エンターテイメント映画として成功しており、パッチギ第1作も、先に紹介したとおり、優れた青春映画となっている。若手のタレント陣のなかには、今後のムービースターとして伸びて行くであろう事を予感させてくれる人材もいる。その若手を井筒学校で鍛え抜いている姿にも好感をもつ。
 しかし、何かが足りない気がするのだ。突き抜ける「何か」が。シネカノン・プロデュース作品としては、その突き抜ける「何か」を見事やり抜いているのが、今年の日本映画の祭典で数々の賞をを受賞している「フラガール」だ。この映画の最後に出てくる蒼井優のソロでのダンス・シーンは圧巻であり、観客は充分にカタルシスを楽しめて解放されるだけのインパクトがあるのだが、「ゲロッパ」「パッチギ」には、そこまでのパワーがないように感じている。

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