GoPro導入を決意したのは木曜日でした。その前日、基礎セミナーで、O君と話をしていて、かつてNewton時代に繰り返し、繰り返し、頭の中で反復していたフレーズを思い出し、話していました。それは、「人々がいまだかつて目にしたことのない映像を実際に撮影し、そしてそれを読者に届ける、その使命!」。そうなのです。人類は、いまだに観たことのない世界を、想像でしか、思い描けません。例えば、地中奥深くのマグマが煮えたぎっている姿とか、太陽系を遥か離れた違う恒星群の星々を地表数キロという最接近したところからの映像とか、あるいは、ミクロの世界で、細胞の中からDNAとかミトコンドリアを実写で観ることは、まだ出来ていないのです。宇宙望遠鏡でブラック・ホールを捉えたとしても、数千キロ先からの実写映像など、ないのです。このように、いまだ人類の目に触れたことのない映像というのは、数限りなくあると言えるでしょう。現実世界においても、赤ちゃんがはいはいしながら目にしている風景というのは、誰でも経験していますが、覚えていません。ハイジャンプの選手の映像は知っていても、ハイジャンプの選手が観ている助走から踏み切ってバーを飛び越す際、どのような風景を目にしているかは、解りません。このように、誰もが知らない世界を現実に映し出す。これは、映像作家にとって、永遠のテーマですよね。
セミナー生たちに、このような領域への挑戦をさせたいと考えています。GoProは、その手始めとしての意味があります。私は、マジで、サッカーボールの中に小型ビデオカメラを仕込み、ゲームの中で、ボール君の観ている世界を観てみたいです。あるいは、このサッカーボールを富士山山頂から転がして、出来れば麓までころがし続けたとき、景観はどのようなイメージなのか、知りたくて、観たくて、たまりません! セミナー生たちの遊び心に期待するわけです。
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