水曜日, 3月 16, 2011

メディアを考える。災害報道の現状を視聴者の立場から考える。

先週の金曜日から、テレビ、インターネットにへばりついてメディア・ウォッチングを続けている。災害時におけるメディア対応の事例研究として、逃せない状況だ。沢山、観察すべきポイントはあるが、ここでは、メディア・ウォッチャーとしての行動の一部をメモしておきたい。
 まず、一昨日MLへ流した内容から。
メディアコミュニケーション学科の諸君へ:
おはようございます。黒島です。明日は卒業式です。
さて、先週末の地震・津波被害、救助の情報をテレビに釘付け、手元にパソコン=インターネットで、継続観察しています。メディアの対応についての事例研究と言ってしまえばそれまでですが、今日の番組構成から、放送内容が大きく変わってきました。これは、95年の阪神淡路大震災の報道、あるいは、911同時多発テロのときとは違う体制をとっていることが解ります。また、福島原発関連の情報開示については、政府の統制、それもかなり厳しく押さえられた情報統制(あるいは情報未統制)が働いていることは、皆さんも感じられることでしょう。各国から駆けつけた緊急救助隊の活動内容が放送されるのか、米国軍、とくに空母を使用した救援活動が放送されるのか、など、チェックすべき観点が沢山あります。また、多くの死体が散乱しているという伝見情報は放送されても、死体散乱を映し出す映像は、いまのところ出ていません。などなど。君たちも、放送の構成や内容の傾向をよく観察して、今、この国の情報操作は、何処へ向かおうとしているのか、考えてみてください。メディア・リテラシーの訓練として、逃せない課題だと言えます。そして、自分は今置かれた境遇から、「何が出来るのか?」を考えてください。よろしくお願いします。
※ ワシントンポストWEB版には、災害地に設けられた死体安置所に並べられた死体の隊列を撮影した写真が掲載されていた。
※ ニューヨークタイムスWEB版には福島原発の事故過程が詳細なフラッシュ・アニメで解説されていた。日本のどの報道記事よりも解りやすく、客観性に溢れていた。
※ 今朝、行きつけの喫茶店で興味深い話を聞いた。昨日、今朝と、福井市市場でマグロが安値で、暴落しているというのだ。大量にマグロが出回っているらしい。その出荷地を推察すると、東北から近畿にかけてのマグロを養殖している一帯からの入荷らしい。津波で養殖マグロのケージが沖に流され、そのケージごと回収し、マグロを捕らえて出荷してきたようだ。完全に、違法な入荷のようだが、セリは行われ、結果的に大暴落値でさばかれたようだ。変な話だ。

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